国によって、変わった風習や文化というのは異なっており、1つくらいは長い歴史の中でユニークな風習が残っている・文化が残っているという国は少なくありません。
日本では当たり前の光景も、海外から見るとかなり奇妙な風習に見えたり、一方で日本人の我々からすると、違和感のある文化・風習が海外であるという事も多いでしょう。
そんな中で、日本ではかなり変わったものとして「節分の豆撒き」が挙げられると思います。なぜ、豆を投げるのか?という点について疑問を持った方も少なくないでしょう。今回はそんな豆まきについて
という3つの観点から、日本の節分という文化についてご紹介していきたいとおもいます。
豆を投げる意味と節分の由来
冷静に考えてみると、豆を投げる節分の風習というのは、かなり奇妙なものだと思います
ただ、この行為は日本の節分に対する考え方が実は深く関わっていたのです。
節分の由来と本来の意味
節分の由来について理解するには「節分の本来の意味」について、理解することでしっかりと掴むことが可能です。
節分というのは、そもそも「季節の変わり目の前日」を指しています。
日本の季節からも想像がしやすいですが、この季節の変わり目という考え方には
・立夏
・立秋
・立冬
という3つの変わり目が存在しており、節分というのはこのような季節の変わり目となる日の前日を指していました。
ただ、日本では特に季節の変わり目となる「立春」に重きを置いていたようで、立春は2月4日にあたるので、その前日が節分という事になりました。
現在では、やはりなにか大きな事の前日というと、大晦日がイメージされやすいですが、昔の日本では節分も重要視されていたようです。
豆を投げる理由
では、節分の由来が分かった所で、節分で豆を撒く・投げるというのは、何の意味があるのでしょうか?諸説ありますが、「まめ=魔滅」という所から来ているようです。
そもそも、この文化は中国から伝わったもののようで、もともと漢字との深いつながりがありました。
ちなみに、現在では誰かが鬼役をやって、家族全員で豆を投げるという事を行っている家庭も多いと思います。
そのため、現在では家族全員で投げる家庭も多いですが、もともとは年男つまりその年の干支の方が投げるものだったのです。
豆まきは海外にあるのか?
豆まきのような文化は海外にも存在しているのでしょうか?結論からご紹介すると、存在しません。
豆をまくという文化は、日本特有のもののようです。ただ、そもそも節分が中国から伝わったものである事は、ご紹介させて頂きました。
そのため、節分の際に「魔物を避ける」という文化自体は、中国にも存在してるようです。ただ、その魔物の追い払い方が、日本とはかなり異なっています。
中国の陰陽師的な人が、ただお祈りをして追い払うという事を行っていただけのようで、豆をまくという文化は存在していません。
しかしながら、節分の本来の目的である魔物を追い払う・避けるという基本的な目的自体はかなりに似通っていると思うので、ある意味豆まきと同じような文化であるとも言えるでしょう。
節分の日付はいつ?変わる事はあるのか?
さぁ、豆まきの由来についてしっかりと理解した所で、豆まきを行おう!節分を楽しもう!・・いや、ちょっとまて、節分っていつなんだ?そもそも変わることがあるのか?という点について疑問に思った方もいると思います。
安心してください、、しっかりと解説します。
節分はいつなのか?
そもそも、節分はいつなのか?という点についてご紹介したいと思います。
先程もご紹介しましたが、節分というのは季節の変わり目の前日を指しており、立春は2月4日になっています。
つまり、結論からご紹介すると、節分は「2月3日」です。
節分「実は日付が変わる」事があるかもしれない
節分というのは、2月3日という事である程度文化として定着しています。
そのため、文化としてこれから定着するのか?という点については、少し不明点がありますが、実は正確な節分というのは年によって変化します。
いや、それほど頻繁には変化しないのですが、実は2月3日が節分なのは1985年から2020年まで有効なだけで、2021年からはうるう年の次の年に関しては2月2日が正確な日付となります。
そもそも、1984年以前はうるう年に関しては、2月4日にズレたりしていました。これは、グレゴリオ暦によるズレを修正するうるう年・うるう日による現象です。
ただ、こんな面倒くさい事は気にしたくない、、普通に2月3日に行いたい。。。という方が多数派だと思いますし、これからも節分は2月3日で間違いないと思います。
まとめ
今回は、節分というテーマで、日本における節分や由来についてご紹介しました。
冷静に考えると、豆をまくっていう行為はかなり珍しいというか、なんというか不思議な行為だと思います。
特に日本においては。何故なら、日本って勿体無い文化があるじゃないですか。食べ物を粗末にしちゃいけないとか、物を丁寧に扱う的な。
そんな中、豆を無駄にしちゃうような行為ってかなり、勿体無い精神に反していると思うんですけど、それほど昔の日本人にとって魔物というのは恐ろしい存在だったのだと思います。
子供の頃は、なんで豆まきを行うか?なんて理解せずに、ただ豆を投げるというやっちゃいけない事をやってる感が好きでした。
でも、理解して豆まきをしっかりと行うというのも、節分の1つの楽しみ方として有りだと思います。
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