都市伝説界隈では、有名な「坪野鉱泉失踪事件」。その性質から神隠しなんて言われていましたが、ここになって単なる「事故」だった可能性が浮上。今回は、坪野鉱泉失踪事件の真相について
等についてご紹介していきます。
坪野鉱泉失踪事件とは
坪野鉱泉失踪事件について簡単にまとめると「肝試しに行く」と言った19歳の女性2人が、その後、行方不明になった事件を差しています。
女性2人が肝試しに向かうと言っていた場所は「坪野鉱泉」という場所で、鉱泉というガスや様々な物質を含んだいわゆる温泉のような泉のことです。
坪野鉱泉は様々な病気・症状に効果があると言われており、婦人病・皮膚病がその代表格です。
一時はこのような事もあり、観光客向けに坪野鉱泉に付随して「ホテル坪野」が建設されていました。しかし、1982年には倒産しています。
廃墟あるあるではありますが、その後このホテルは暴走族の溜まり場として周辺の治安悪化が懸念されている廃墟となっており、ガラスが割れていたり・落書きがかなり多かったりと独特な雰囲気を放っています。
このような事もあり、周辺の地域・県では「肝試しスポット」として知名度の高い地域となります。
時代は遡り、1996年に坪野鉱泉事件は発生します。会社員・スーパー店員の女性2人が「坪野鉱泉に肝試しに行きます」と言った旨の発言をした後に、車で行方不明になりました。
このような事件もあり、坪野鉱泉やその廃墟は心霊スポットとしてなお一層知名度を挙げる事になります。
神隠しと言われた要因
坪野鉱泉失踪事件は都市伝説界隈では「神隠し」の一例として挙げられる事が少なくありません。
少女の2人は「魚津市に居る」という旨のポケベルを送信した後から、跡形も無く行方が分からなくなっており、もともと心霊スポットであった事から、神隠しなのでは?という意見がかなり出てきています。
警察は事件に巻き込まれた可能性や事故も視野に捜索を開始しますが、目立った成果はなく、実質未解決事件として現在まで語り継がれています。
都市伝説界隈はもちろんですが、陰謀論界隈では「北朝鮮による拉致だ!」(北朝鮮による拉致事件は、70~80年代にかけて行われたとみられています。)という声も。
また、このような都市伝説が発達して、工作員が坪野鉱泉を拠点としているという説まで出てくるようになり、都市伝説・陰謀論の格好の標的となっています。
真相は事故だった模様
上記している内容だと、かなり背筋も凍るような話ですね。肝試しにでかけた後に、突然行方不明になるなんて不思議すぎます。
神隠しに違いありません!と言いたい所ですが、時代は遡り2020年3月には「伏木富山港」から、2人が乗っていたと見られる車が発見されました・・・
中には、複数の骨が確認されており、警察は坪野鉱泉失踪事件の2人である可能性が非常に高いとして、捜査を続けているようです。
つまり、坪野鉱泉失踪事件の真相は、二人の犠牲者出した交通事故だったという可能性が非常に高くなっているのです。
実際、その可能性が非常に高いでしょう。
いくつか不可解な点があるのも事実です。というのも、伏木富山港と坪野鉱泉はかなり距離が離れており、魚津市にいるという連絡がありましたが、坪野鉱泉のみに向かうなら、わざわざ伏木富山港に向かう必要性はありません。
また、この発見のもとになった証言自体も、なんと1996年からかなりの時間が経った2014年に証言されたものなのです。
つまり、元になった証言と事件発生時からはかなりのタイムラグが発生しており、まだなにか裏があるのでは?という疑問を持っている方も居るそうです。
証言に付いては、たしかに不自然な点が多いですね。なぜ、2014年なのか・・・
但し、事故現場についてはそれほど不思議ではありません。というのも、女性2人は氷見市在住だったようで、坪野鉱泉に行くには氷見市の位置的に
「氷見市~射水市(伏木富山港がある市)~魚津市~坪野鉱泉」
という順番で向かう必要があります。
そのため、この点を踏まえると「坪野鉱泉に到着した後」に、帰り道に事故が発生した可能性が高いと考えるのが妥当でしょう。(魚津市に居るというメッセージを送っているため)
まぁ、依然としてなぜ港に行ったのか?は不自然な点であり、いくらでも理由は考えられますが、都市伝説として
「坪野鉱泉でなにかあったから、事故が起こった!」
という話が出てきそうです。
坪野鉱泉とその真相についてまとめ
今回は、坪野鉱泉とその失踪事件について
- 肝試しに行くという2人が行方不明に
- その不自然さから神隠しとも
- 実際は単なる事故であった可能性が高い
という点についてご紹介させて頂きました。
都市伝説であろうがなかろうが、車の人物が坪野鉱泉に向かっていた2人であろうがなかろうが、遺体が発見されたのは事実です。
ご冥福をお祈りします。
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