日本の超ビック大企業である「トヨタ」と「NTT」が資本提携を発表しました。
両者、日本を代表する企業というだけあって、かなり話題になっています。今回はこの資本提携に伴って気になる
という点についてご紹介してきたいと思います。
実は伏線もあったトヨタとNTTの資本提携
トヨタとNTTが資本提携を発表しました。お互いに、2000億規模のお金を出し合って、株式を保有するようです。
資本提携について
双方がお金を出し合って、両社の株を持ち合う事によって、株を持ち合っている関係なので、より一層強いパートナーとなる事です。
業務提携等もありますが、株を持ち合うので、ある種運命共同体になるわけです。
報道ベースだと、NTTとトヨタは、トヨタが始めたプロジェクトである「スマートシティ構想」の協力を進めるようで、これを期にもしかすると、他の企業も深い関わりを持つようになるかもしれませんね。
何れにせよ、NTTは現在時価総額9,6兆円で日本3位の規模(ドコモは2位)、トヨタは日本で最も大きな時価総額を持っている20兆円の超大企業です。
NTT・トヨタの資本提携というのは、各方面でかなり影響を与えるでしょうね。
実は両社の提携というのは、既に伏線がありました。というのも、トヨタとNTTは「ビッグデータ」「通信」と言った分野で、既に協力関係にあったのです。
このような点を考慮すると、既にNTTとトヨタが資本提携を行うのは、それほど不思議な現象ではありません。
なぜ?トヨタが目指すスマートシティとは
やはり、ここで気になるのは「トヨタが目指すスマートシティ」では無いでしょうか。
トヨタのスマートシティ構想とは2020年1月に、トヨタの社長直々に発表したプロジェクトとなっており、簡単にまとめると
- コネクテッドシティがテーマ
- 富士山麓ではじまる(もともと工場があった)
- IoTを活用して、より一層人間とインターネットが繋がっている都市を目指す
みたいなものです。プレゼンの内容では
- 地下に通った配達?と見られるインフラ
- 自動運転車
- ロボットが街中に
みたいな映像が出力されており、5年以内に人を移住させる計画のようです。
まぁ、はじめのうちはかなり小規模ではじめるようなので(もしも成功すれば、インフラごとビジネスになる)、トヨタの社員が住む「トヨタ村」になる事は間違いないでしょう。
トヨタは近年、非常に焦りを感じている事は間違いないでしょう。
世界中で自動運転の波が来ており、テスラは既に時価総額15兆円を記録する企業になっており、トヨタと5兆円しか変わらないような規模感になっています。
世界中で、自動車が「自動運転」と「EV」になる事は方向性としては間違いなく、日本の自動車業界が遅れている事は誰が見ても明白です。
そんな中で、スマートシティのような構想で新しい技術を入れつつ、自動車にも活かしていきたいという思惑があるのかもしれません。
仮にいずれ、テスラが世界の覇権を握れば、トヨタを含め世界中がブランドを維持しながらも、バッテリーやソフト面ではテスラのインフラを使わないといけないようになる可能性は高いです。
その点を考慮すると、自動運転とシナジーを生みやすい分野でトヨタがこのような構想を持っている事は日本にとって大きなプラスですね。
個人的には、NTTとトヨタと言えば日本を代表した企業ですが、NTTは特に既得権益を持ちまくっている企業です。
古い思考で、変な独自規格とか作って失敗しなければ良いのですか・・・
トヨタとNTTの資本提携は5G・通信が理由?
やはり、気になるのは「トヨタ・NTT」が資本提携を行う本当の理由とは?という点ではないでしょうか。
なぜなのか?というと、スマートシティで片付いてしまいますが、もう少し詳細を探るとやはり「5G」では無いでしょうか。
NTTは大企業で、様々な事業を行っていますが、実情はやはり通信インフラの会社です。その通信業界には今5Gという大きな波が来ていますよね。
世界の流れである「自動運転」、それに乗っかりたいトヨタですが、自動運転にはやはり「通信インフラ」は欠かせません。
仮にリアルタイムで通信して運転するとなると、もしも途中で通信が切れてしまいでもしたら、かなりやばいですよね。
現状の4Gでも出来なくはないですが、仮に日本中の車が自動運転になった時に、スマートシティですべてがインターネットに繋がった時に「通信」はかなり重要なのです。
大量の通信をさばきやすくなる「5G」というのは、スマートシティ化・自動運転にて覇権を握りたいトヨタからすると、欠かせない存在なのです。
また、NTTはNTTで仮にスマートシティ化が進んだ場合に、通信インフラを担いたいでしょうし、両社に大きなメリットがあるという話です。
NTT・トヨタの資本提携についてまとめ
今回は、NTT・トヨタの資本提携について
- トヨタとNTTが2000億円規模の資本提携
- スマートシティ化を進めたいトヨタ
- 通信インフラが欲しいトヨタと通信インフラを担いたいNTT
という点についてご紹介させて頂きました。
トヨタとNTTの資本提携については賛否両論がありり、大企業の独占化が進むなんて声も。
ただ、GAFAを筆頭に中国のBATH等、巨大プラットフォーム企業も今回ご紹介したような事業を行いたいのは確かです。
その点を考慮した時に、海外のスーパー企業に対抗するには、このぐらいの規模じゃないと無理でしょうね。
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